ドラマ『Tシャツが乾くまで』を見ていて、しろふわ便のスタッフが気になったのが、蒼井優さん演じる咲子と、松山ケンイチさん演じる夫・充の家事のシーンです。
出版社で結婚情報誌の編集を担当する咲子は、仕事はできるけれど、私生活ではちょっと面倒くさがり。
一方、喫茶店「ひこうき」のオーナーである充は、家のことにもよく気がつきます。
第1話の冒頭でも、充がエアコンのフィルターを掃除している場面があります。
そして、もう一つ印象に残ったのが洗濯乾燥機です。
乾燥機の調子が悪くなっても、咲子はそのうち「勝手に直る」と思っている。
でも、本当は勝手に直っていたわけではありません。
咲子が気づかないところで、充が乾燥フィルターを掃除していた。
だから、また使えるようになっていたのです。
このシーン、洗濯を仕事にしている私たちには妙にリアルに感じられました。
家事って、「やったこと」は見えても、「気づいてやっておいたこと」は、なかなか見えません。
洗剤を補充する。
ポケットの中を確認する。
洗濯物を仕分ける。
乾燥機のフィルターを掃除する。
こうした「名もなき家事」は、誰かがやってくれている間は、その存在にすら気づかないことがあります。
『Tシャツが乾くまで』は、二組の夫婦の愛と秘密を描く物語です。
でも、洗濯という視点から見てみると、一緒に暮らす二人の「当たり前」は、本当に同じなのかということも考えさせられるドラマだと感じます。
目次
「ラクで、楽しい」夫婦生活は、誰かの小さな家事でできている

咲子と充の夫婦は、第1話ではとても自然で幸せそうに見えます。
決められた当番表があるわけでもなく、気づいた方が家事をする。
忙しい咲子のために充が食事を用意し、家のこともしている。
咲子自身も、充との結婚生活に大きな不満を感じていません。
とても理想的な関係に見えます。
でも、乾燥フィルターのシーンを見ていると、少し違ったものも見えてきます。
咲子にとっては「いつの間にか直っている乾燥機」。
充にとっては「自分がフィルターを掃除しているから使えている乾燥機」。
同じ家で暮らしていても、見えている家事の量が違うのです。
これは、共働き家庭でも起こりやすいことではないでしょうか。
共働き夫婦で起きやすい「やっているつもり」と「私ばかり」のすれ違い

「うちは家事を分担しています。」
そう話す家庭でも、実際の作業を一つずつ書き出してみると、意外と差があることがあります。
例えば洗濯なら、洗濯機を回すことだけが家事ではありません。
洗濯物を仕分ける。
ネットに入れる衣類を判断する。
洗剤や柔軟剤の残量を見る。
天気を確認する。
干す。
乾いたか確認する。
取り込む。
たたむ。
家族ごとに分ける。
収納する。
乾燥機を使えば、フィルターの掃除もあります。
こうした一つひとつの作業を、毎回誰かが考えています。
これが「名もなき家事」と呼ばれるものです。
問題なのは、「どちらがたくさんやっているか」だけではありません。
相手がやっていることに、そもそも気づいていない。
ここから夫婦のすれ違いが始まることがあります。
「そこまでやる?」と「そこまでやってほしい」の違い

もう一つ、洗濯でよく起こるのが「こだわり」の違いです。
Tシャツはシワを伸ばしてから干したい。
タオルはきれいに揃えてたたみたい。
靴下は左右をセットにしておきたい。
シャツはこのハンガーに掛けたい。
乾燥機に入れるものと入れないものをきちんと分けたい。
一方で、
「乾けばいいんじゃない?」
「どうせまた使うんだから、そこまできれいにたたまなくてもいい。」
と考える人もいます。
どちらが正しいわけでもありません。
家事の「完成」と考える地点が違うだけです。
ところが、自分の基準を「普通」だと思ってしまうと、
「なんでちゃんとやらないの?」
「せっかくやったのに文句を言われた。」
というすれ違いが起きます。
共働き夫婦の場合、お互い仕事で疲れているからこそ、この小さな違いが思った以上にストレスになることがあります。
家事の話で、正論が正解とは限らない
洗濯についての夫婦の会話では、もう一つ気をつけたいことがあります。
相手が、
「今日、洗濯物が全然乾かなくて大変だった。」
と言ったとします。
そこで、
「乾燥機使えばよかったじゃん。」
「朝もっと早く洗えばよかったんじゃない?」
と返す。
解決策としては間違っていないかもしれません。
でも、その瞬間に相手が欲しかったのは、解決方法ではなく、
「大変だったね。」
という言葉だったかもしれません。
正しいアドバイスと、相手が求めている言葉は同じとは限りません。
これは家事だけの話ではなく、一緒に暮らしていく上でのコミュニケーションそのものなのだと思います。
洗濯のやり方が合わない夫婦は、どうすればいい?

夫婦で家事へのこだわりが違う場合、すべてを同じにする必要はありません。
むしろ、完全に同じ価値観にしようとすると疲れてしまいます。
例えば、「絶対に守ってほしいこと」だけを決めて、それ以外は相手のやり方に任せる。
デリケートな衣類だけは乾燥機に入れない。
仕事用のシャツだけはハンガーに掛ける。
それ以外のたたみ方や干し方には口を出さない。
そんなふうに、100点の家事ではなく、二人が納得できる妥協点を決める方法があります。
また、「家事を半分ずつ」にこだわらないことも大切です。
料理が好きな人は料理。
掃除が得意な人は掃除。
洗濯が苦にならない人は洗濯。
作業量ではなく、負担感まで含めて分けてみる。
その方がうまくいく家庭もあります。
そしてもう一つ大切なのは、相手がやっている「見えない家事」を一度確認してみることです。
咲子にとっての乾燥機のように、「なぜかいつも問題なく使えているもの」の裏側に、相手の小さな家事が隠れているかもしれません。
それでも洗濯で揉めるなら、「二人ともやらない」という選択肢

ここまで夫婦で歩み寄る方法を書いてきました。
でも、しろふわ便のスタッフとしては、もう一つ提案したい方法があります。
洗濯を「夫と妻のどちらがやるか」という問題から外してしまうことです。
夫が洗濯する。
妻が洗濯する。
半分ずつ担当する。
それだけが家事分担ではありません。
二人ともやらず、外に任せる。
これも家事を分担する方法の一つです。
洗濯そのものを外に出してしまえば、
「その干し方じゃない。」
「まだたたんでないの?」
「乾燥機のフィルター掃除した?」
「洗剤なくなってるよ。」
そんな小さなやり取り自体を減らすことができます。
洗濯代行なら、「名もなき家事」までまとめて減らせる

しろふわ便は、洗濯・乾燥・たたみまでをまとめてお任せいただける洗濯代行サービスです。
洗濯代行のメリットというと、「時間ができること」を最初に思い浮かべる方が多いと思います。
もちろん、それも大きなメリットです。
でも共働き夫婦にとっては、もう一つ大きなメリットがあります。
「洗濯について考えなくていい」ことです。
誰が洗うか。
誰が干すか。
いつ取り込むか。
どうたたむか。
乾燥機のフィルターは誰が掃除するか。
洗濯を家庭の外に任せれば、こうした洗濯にまつわる「名もなき家事」そのものを減らすことができます。
「ラクで、楽しい」を、どちらか一人の頑張りにしないために

『Tシャツが乾くまで』の咲子と充を見ていると、「ラクで、楽しい」暮らしについて少し考えさせられます。
咲子にとって快適だった毎日の裏側では、充が乾燥フィルターを掃除していました。
もちろん、それだけで二人の関係を語ることはできません。
このドラマは、とある事故をきっかけに、二組の夫婦がそれまで信じていた「愛する人の姿」が揺らいでいく物語でもあります。
だからこそ、何気ない洗濯やフィルター掃除の場面まで、後から振り返ると違って見えてきます。
夫婦だから、全部分かっている。
一緒に暮らしているから、同じものが見えている。
そうとは限らないのかもしれません。
家事も同じです。
相手のやり方を知る。
相手がやってくれていることに気づく。
お互いが譲れるところを探す。
それでも負担になるなら、二人ともやめてしまう。
夫婦のどちらかが頑張ることで「ラクな暮らし」をつくるのではなく、二人ともラクになれる方法を探す。
洗濯代行も、その方法の一つです。
洗濯について話し合う時間を、二人のことを話す時間へ。
しろふわ便が、共働き夫婦の暮らしから小さなすれ違いを一つ減らす存在になれたら、私たちもうれしく思います。
