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繊維を知れば洋服が長持ち!素材別の洗濯・乾燥の基本
ご自宅でお洗濯するとき、「我が家の洗濯物、全部同じ洗い方でいいのかな?」と迷うことはありませんか?
実は、洋服の生地に使われている繊維の種類によって、最適な洗い方や乾燥の仕方は大きく異なります。
ここでは毎日使うタオルや毎日着るお洋服に使われる素材を例に、それぞれの特徴と取り扱い方法を分かりやすく解説します。
洋服タグの「組成表示」で繊維を見分けよう

まずは、洋服やタオルなどの品質表示タグを確認してみましょう。
タグには「組成表示」と呼ばれる項目があり、どんな素材がどれくらいの割合で使われているかが記載されています。
たとえば、次のような表記です。
| 表示例 | 素材構成 |
|---|---|
| 綿 100% | すべて綿素材。丈夫で吸水性が高い。 |
| ポリエステル 80%/綿 20% | ポリエステルと綿の混紡。シワになりにくい。 |
| ウール 100% | 動物繊維。保温性が高いが縮みやすい。 |
この「組成表示」を見れば、どんな繊維を中心にした衣類なのかが一目でわかります。洗濯表示マークと合わせて確認することで、トラブルの予防にもつながります。
代表的な繊維と洗濯・乾燥の取り扱い方
① 綿(コットン)

特徴: 吸水性が高く、肌ざわりが良い天然繊維。Tシャツやタオルなど日常的に使われる。
洗濯方法: 水洗い可能。通常コースで洗濯OK。40℃以下のぬるま湯がおすすめ。
乾燥方法: 乾燥機も使用可能だが、やや縮む可能性があるため注意。自然乾燥が望ましい。
注意点: 濃色は色移りしやすいので、白物とは分けて洗うのがオススメ。
② ウール(毛)

特徴: 羊毛などの動物繊維で、保温性と弾力性に優れる。
洗濯方法: 基本的に手洗いまたは「ウールコース」。中性洗剤(おしゃれ着洗い用)を使用。
乾燥方法: 乾燥機不可。平干しで形を整えるのが基本。
注意点: 摩擦や高温で縮む「フェルト化」に注意。ぬるま湯でも長時間の浸け置きは避けましょう。
③ ポリエステル

特徴: シワになりにくく速乾性が高い。スポーツウェアなどに多く使われる。
洗濯方法: 水洗い可。弱水流またはドライコース推奨。静電気防止に柔軟剤を使用すると◎。
乾燥方法: 乾燥機の低温設定なら使用可。高温で溶けやすいため注意。
注意点: 油汚れが落ちにくいため、ぬるま湯で洗剤をしっかり溶かすのがポイント。
④ ナイロン

特徴: 軽くて強度が高い。ジャケットやレインウェアに多い。
洗濯方法: 水洗い可。ただし摩擦に弱いため、ネットに入れて洗う。
乾燥方法: 乾燥機は避ける。陰干しで自然乾燥を。
注意点: 熱に弱いのでアイロンは低温または当て布を使用。
⑤ アクリル

特徴: 軽くて暖かい。セーターなどの代用素材として人気。
洗濯方法: 手洗いまたは弱水流。中性洗剤を使用。
乾燥方法: 乾燥機不可。平干しが基本。
注意点: 毛玉ができやすいため、洗濯ネットを使用し、裏返して洗うと良い。
⑥ レーヨン・キュプラ

特徴: なめらかで光沢のある素材。ドレスやブラウスに多い。
洗濯方法: 水に弱いため基本はドライクリーニング推奨。
乾燥方法: 乾燥機不可。自然乾燥で日陰に干す。
注意点: 水で形が崩れやすく、シワや縮みが発生しやすい。
混紡(こんぼう)素材の扱い方
混紡とは、2種類以上の繊維を混ぜて織られた生地のことです。
たとえば「綿×ポリエステル」や「ウール×ナイロン」などがあります。
混紡はお互いの弱点を補うメリットがありますが、洗濯時は「デリケートな方の素材に合わせる」のが鉄則です。
| 混紡例 | 特徴 | 洗濯時の注意 |
|---|---|---|
| 綿×ポリエステル | シワになりにくく乾きやすい | 40℃以下で洗濯。乾燥機は低温。 |
| ウール×ナイロン | 軽くて強度があり温かい | 手洗いかドライ推奨。摩擦に注意。 |
| アクリル×レーヨン | 柔らかく光沢感がある | 水に弱いので中性洗剤で優しく。 |
タグに複数の素材名が書かれている場合は、よりデリケートな素材を基準に洗い方を選びましょう。
ご家庭のお洗濯で失敗しないためのポイント

- 品質表示タグと洗濯表示を必ずセットで確認する
- 高温・長時間の乾燥は避ける(特にウール・化繊)
- 柔軟剤は静電気対策や香り付けにも有効
- 洗濯ネットを上手に使うと型崩れ防止になる
よくある質問|ご家庭での洗濯トラブルQ&A

ここでは、毎日のお洗濯でよくある疑問やトラブルについて、繊維の特性を踏まえて解説します。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、洋服を長持ちさせることができますよ。
Q1. お気に入りのTシャツが縮んでしまいました。原因は?
A. 綿素材のTシャツは、熱と摩擦に弱いため、高温乾燥や長時間の脱水によって縮むことがあります。40℃以下のぬるま湯で洗い、脱水は短めに。乾燥機を使う場合は低温設定にするのがポイントです。
Q2. ニットがゴワゴワになったのはなぜ?
A. ウールやアクリルなどのニット素材は、柔軟剤の入れすぎや過剰な摩擦によって風合いが損なわれます。中性洗剤を使用し、ネットに入れて優しく洗いましょう。脱水後はタオルドライして平干しが理想的です。
Q3. ポリエステルの服に静電気がひどいときは?
A. ポリエステルは静電気が発生しやすい素材です。柔軟剤を使うことで静電気防止効果が得られます。また、乾燥機での過乾燥を避けることもポイント。冬場など乾燥した季節は特に注意しましょう。
Q4. タオルがだんだん硬くなってきました。どうすればふんわり戻る?
A. 洗剤や柔軟剤の残留、乾燥時の熱風が原因で繊維が固くなります。ぬるま湯にクエン酸を少量加えてすすぎ直しをすると柔らかさが戻ります。また、天日干しよりも陰干しや低温乾燥がふんわり感を保ちます。
繊維の特性を知ることで、日々の洗濯のクオリティがぐっと上がります!
お気に入りの洋服を長く着続けるためにも、素材ごとの取り扱いを意識してみてくださいね。
この記事の提供:洗濯代行サービス「しろふわ便」について

本記事は、東京都内で洗濯代行サービスを提供している「しろふわ便」が作成しました。
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