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断水中でも洗濯できる?自宅避難に備える「水なし洗濯」のリアルと工夫
地震や台風などの災害が起こった際、自宅の建物が無事なら「自宅避難」や「在宅避難」を選ぶ方も多いでしょう。家族が安心できるスペースを確保できること、通い慣れた場所で生活を続けられることは大きなメリットです。
しかし、自宅に留まれるとはいえ、水道・電気・ガスなどのライフラインが停止するリスクは常に存在します。特に「断水」と「停電」が同時に起こった場合、意外と困るのが衣類の洗濯です。
自宅にいても洗濯ができない?在宅避難の落とし穴
自宅避難というと、家にある家電や日用品が使えるイメージを持つかもしれません。
しかし、災害時には以下のような事態が想定されます。
想定される事態
断水の影響で洗濯機が使用できない
停電で電気式の洗濯乾燥機が使えない
給水車からの水は「生活用水」としての使用に制限がある
そもそも水が貴重で、「洗濯」どころではない
たとえ在宅避難中であっても、「衣類を清潔に保つ」という日常的な行動自体が、非常時には大きなハードルになるんですね。
1回の洗濯に必要な水の量は?
一般的な縦型洗濯機で、1回の洗濯に使う水の量は約50L〜60L程度。これは給水ポリタンク(20L)約3本分に相当します。災害時の備蓄水の目安は「1人あたり1日3L」とされている中、洗濯のために大量の水を使うのは現実的ではありません。
そこで注目されているのが、「水をなるべく使わない洗濯法」や「洗わなくても着回せる工夫」です。
水がない時の対処法:簡易的な手洗いと代替アイテム
完全に洗えない場合でも、最低限の清潔感を保つために、次のような工夫が役立つことも。
バケツや洗面器での手洗い
・すすぎが最小限で済む中性洗剤や弱アルカリ性の粉洗剤を使用
・薄手の衣類や下着類など、乾きやすいものに限定して洗う
・残り湯や雨水を再利用することも検討(ただし衛生面に注意)
ポリ袋やジップバッグを使ったもみ洗い
・汚れた衣類と洗剤・少量の水を密封して「振る・揉む」だけの洗濯法
・手を汚さず衛生的に作業可能
・使用後の水はトイレや掃除用に再活用することもできる
ウェットティッシュやボディシートでの拭き取り
・衣類に付いた汗や皮脂をタオルやシートで拭き取るケアで、不快感を軽減
・下着やインナーは1日おきに使い捨てやローテーションで対応
着替えを減らす!非常時に便利な衣類・下着の選び方
災害時は、着替えの頻度を減らす工夫も重要です。以下のような衣類やアイテムを備えておくと、洗濯の回数自体を減らすことができます。
・吸汗速乾性の高いインナー(ポリエステルやメッシュ素材)
・消臭・抗菌加工が施された衣類
・使い捨て下着(旅行用や非常用として販売されているもの)
・使い古した廃棄前の下着、洋服(使用して汚れたら、そのまま廃棄してしまう)
・汗取りパッドや下着用ライナー(1枚で数回分使用可能)
こうした衣類は非常持ち出し袋に入れておくほか、自宅の防災備蓄品として家族分+予備を準備しておくのが理想です。
自宅避難でも「洗濯できない前提」での備えが安心につながる
災害時に自宅で避難生活を送る自宅避難(在宅避難)は、避難所よりもプライバシーや安心感を得やすい反面、ライフラインが止まった際の備えが不十分だと不便さが一気に増します。
特に洗濯は、水や電気を多く消費するため、非常時には真っ先に制限される家事の一つです。
だからこそ、「洗濯ができない期間」を想定した備蓄や工夫が重要になります。速乾性の高い衣類や使い捨て下着、少量の水でも使える洗剤やもみ洗い用の袋などを事前に準備しておくことで、被災後のストレスや衛生リスクを大きく軽減できます。
「洗う」より「備える」ことが、災害に強い家庭をつくる第一歩です。自宅避難を選ぶ方こそ、今こそ洗濯にまつわる防災対策を見直してみましょう。
この記事の提供:洗濯代行サービス「しろふわ便」について
本記事は、東京都内で洗濯代行サービスを提供している「しろふわ便」が作成しました。
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また、しろふわ便では、日常の洗濯だけでなく、防災や非常時に役立つ「洗濯にまつわる情報」をさまざまな視点から発信しています。今回の記事も、そうした情報提供の一環として制作いたしました。
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